コロナ以降、それまではあまりポピュラーではなかった在宅での仕事、そしてライフスタイルが変わったことによる、キャリアプランを見直しから、海外移住が選択肢の1つになりつつあります。
しかし実際には永住権の取得は簡単なことではなく、しっかりとした計画が必要です。
そこで大切なことは、カナダで永住権の取得をお考えの方、ひとりひとりに合った永住権の取得方法を移民コンサルタントと相談し進めていくことです。
今回は大まかな流れとともにポスグラで永住権を狙うポイントを見ていきたいと思います。
1. 移民コンサルタントとのカウンセリング
まず最初のカウンセリングでは、
- お持ちの学歴、就労経験からどのような選択肢があるか
- 永住権のスコアも計算しながらご案内
- 永住権から逆算してのプランニング
- 可能な永住権プログラムを前もって知っておく
- 移民プランからのトレンドの把握
というような流れでカウンセリングを行います。
カナダの永住権申請方法の1つ、エクスプレスエントリーというものは職歴や学歴、その他たくさんの事項でのポイント制となっており、ポイントが高い人から次の申請へのステップが案内される仕組みです。
このエクスプレスエントリーが永住権取得への一番早い申請方法であり、しかし難しいところでもあります。
高卒以上の学歴がないとエクスプレスエントリーのポイントはかなり低くなるのが現実です。また年齢も大きく左右し、30歳以降はどんどん減っていき、45歳ではポイントが0になります。
その他、時間はかかりますが、学歴・年齢などに関係なく申請できる方法ももちろんあります。
このように永住権の申請方法は1つではないため、自分にはどの申請方法がベストなのかを明確化することができるというのが移民コンサルタントに相談する大きなメリットです。
永住権取得方法が1つではないのは分かったのですが、永住権を取得されている方たちで一番多いのはどのような方法でしょうか?
公立のカレッジに行き、その後ポスグラ(*)のビザで1年カナダで就労経験を積んで永住権申請するのが一番多いパターンです。
(*)ポスグラ…ポストグラデュエーションワークパーミット(Post Graduation Work Permit)とは、公立カレッジに通うことで卒業後の8ヶ月~3年間(プログラムによって期間が違う)でオープンワークパーミットがもらえる公立カレッジ特有のプログラムです。
そしてこのポスグラビザはワーホリ同様一生に一回のみ取ることができるので計画的に考える必要があります。
ちなみに公立カレッジの卒業やポスグラでの就職もエクスプレスエントリーのポイントに加算されます。
公立のカレッジに入学するには、IELTS 6.5以上など語学の条件が高い為、入学準備の段階や、通学中に自然と英語力が伸びて、永住権に必要なスコアを満たしやすくなります。
基本的には、公立カレッジで2年勉強し、最長3年のポスグラが取れることとなります。
カレッジに通っている間は、英語での専門知識の勉強が大変だったり、学生ビザでアルバイトは週20時間まで、などと決められているため学校に行きながら仕事を両立させるのは本当に大変です。
しかしそのあとポスグラで就職出来れば、仕事をしながら永住権の取得を目指していくことが可能になり、資金面でも少し余裕がでてきます。
また、ご家族で永住をお考えの場合、カレッジに通っている方はもちろん学生ビザですが、配偶者の方はオープンワークでの就労ビザ、お子様の学校の学費無料などがあります。
移民コンサルタントと提携していない一般的な留学会社では、留学カウンセラーは学校については詳しいのですが永住権のことは把握していないか、永住権申請のポイント詳細までは分からず、さらに移民については移民コンサルタントしかアドバイスはしてはいけないというルールなので、永住権を見据えているのに大まかな情報しか得られないということがよくあります。
Co-opプログラムを修了したのですが、LMIAをもらえる企業が見つかりません…。
最初Co-opプログラムに行ったけど、やはり永住権を目指して公立カレッジに通い直し、ポスグラをとる人も多いです。
まずCo-opビザはあくまで「学生ビザ」であり、就労ビザではありません。
ポスグラはカレッジ卒業後に「就労ビザ」が発給されます。
永住権を狙う上で一番の違いはここです。
エクスプレスエントリーを申請する際のカナダでの就労経験は「就労ビザ」のみカウントされるため、Co-opだと「学生ビザ」なのでCo-opで働いた期間はカウントされません。
さらにCo-opプログラムでは卒業後の就職先の保証はなく、学校のサポートがあるとはいえ、インターン先を自分で見つけなければならず、インターンが見つからない可能性もあります。
LMIA (雇用主限定)の就労ビザは、雇用主の負担も大きく、Co-opビザからサポート先を見つけるのはなかなか難しいため、公立カレッジのポスグラを取って就労ビザ(雇用主を限定しない)を取得し1年間働いたのちに永住権を申請するほうが心理的にも安心です。
ビザ種類 | 取得難易度 | 永住権取得 | |
ワーホリ | 就労ビザ (オープン) | 簡単 | やや 難しい |
ポスグラ | 就労ビザ (オープン) | 難しい | 取りやすい |
Co-op | 学生ビザ | 簡単 | やや 難しい |
LMIA | 就労ビザ (クローズ) | 難しい | 取りやすい |
LMIAは雇用先が申請するため、自分で申請することはできません。
企業によるサポートが可能となれば、企業が提携している移民コンサルタントに連絡を取り進めていくか、コンサルタントがいなければ、ご自分で見つけて、準備を進めていきます。
ワーホリ、ポスグラの申請は簡単で、オープンなので雇用主の縛りはありません。
現地での就労を持って、どれだけ企業に貢献できる人材か証明できるため、ワーホリでもLMIAを出してもらい永住権を取得することは可能です。
Co-opプログラムの就労経験はエクスプレスエントリーは加点されませんが、加点対象のプログラムもあるので、Co-opプログラムを修了された方で永住権をお考えの方は、まずご相談ください。
2.留学カウンセラーとカウンセリング
移民コンサルタントと話し合った後、留学カウンセラーと留学場所、勉強したい内容から学校、プログラムなどを決めていきます。
特に最初の留学となると、学校だけではなく現地での生活も不安に感じると思います。
ホームステイ先や空港ピックアップが必要か、などもここで相談できます。
学校の手続きとともに、ビザの申請も行っていきます。
現在、学生ビザの申請費用は
$150+(バイオメトリックス$85)
です。
学校を決め、入学条件をクリアすると、学校から入学許可証(LOA:Letter of Acceptance)が届きます。
この入学許可証には自分の名前や生年月日、通学期間などが記載されているので、届いたら申し込み内容と相違がないかチェックしておきましょう。
(※学生ビザ申請代行は、割引料金のご案内)
3. 渡航後
渡航後は留学カウンセラーによる現地サポートを受けながら学校へ通います。
在バンクーバー日本領事館への在留届の提出、銀行口座開設、ケータイのSIMカードの購入、就労ビザを持っている場合は、カナダで仕事をするにはSIN (Social Insurance Number) と呼ばれる社会保険番号の取得など、到着後もやることがたくさんあります。
生活に慣れるまでは学校以外の生活についてのサポートも留学カウンセラーとしっかり行っていきましょう。
4. 在学中、卒業後、就職中
在学中、卒業後、就職中など、どの場面でも移民コンサルタントと相談が可能です。
よくある質問の一部には、
- どの職業であれば最短で永住権申請できるか
- 在学中アルバイトの活用法
- 永住権申請可能プログラムの見直し
- LMIA必要な場合、代行申請
などがあります。
実際に学校へ行ってみると自分の想像と違っていた、ということはよくあります。
到着後も移民コンサルタントとカウンセリングすることによって、現状が把握でき、より永住権について具体的に話をすることができます。
(※コンサルテーションは、割引料金のご案内)
5. 永住権申請
初回のコンサルテーションは、30分/$50 CADですが、その後学校にお申し込み頂くと、ビザの代行申請、コンサルテーション、永住権申請の費用は割引が適応されます。
詳細はご相談ください。
まとめ
永住権の取得は、自分で積み上げていく作業ですが、エクスプレスエントリーの抽選スコアの変動やビザの規定変更があるなど、運も大きく作用します。
さらに今回紹介した公立カレッジのポスグラプログラムはワーホリ同様、
【一生に一度しか使えない】
ため、どのタイミングでポスグラを取るのか、ポスグラをするとして期間はどれくらいにするのか、はたまたワーホリでいいのか、などたくさんの選択肢があり、それを自分で判断して取捨選択するのはとても大変ですし、頭を悩ませますよね。
永住権を見据えての留学をお考えであれば、まずはぜひご相談ください!
詳しくはWebformよりお問い合わせいただけます。
MK VISA consulting
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