新型コロナウイルスによるカナダ入国制限下での入国体験談 (学生ビザ)

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先日カナダ連邦政府から新たに入国規制に関するルールの更新があり、以前よりもさらに条件が厳しくなりました。今まで以上にきちんと手順を確認し渡航準備をしておくことが大切になってきます。

入国制限下でのカナダ入国体験談(学生ビザ)

今回は2020年12月15日にバンクーバーに入国された弊社生徒様Aさんに、新型コロナウイルスによるカナダ入国制限下での入国体験談を伺いました。Aさんは2021年1月からCapilano UniversityでPost Bachelorette Degreeを学んでいるそうです。

学生ビザの発行にかかった期間と簡単な流れ

当時は新型コロナウイルス流行当初から止まっていたビザプロセスが再開したばかりだったからか、1か月半ほどかかりました。バイオメトリクスの提出が必要でしたが混雑も無くすぐに提出出来ました。留学先の学校がDLI(Designated Learning Institution)という、政府により新型コロナウイルス感染症対策計画が認可されているリストにのっていないと学生ビザの発行が出来ないので注意してください。

出国時の流れ

当日は最寄りの空港行きリムジンバスが運休していたのでいつもと違うルートで行きました。日本国内でも感染対策として交通機関が縮小運営している場合や運休している場合があるので事前に調べておくとスムーズです。

今回は他の航空会社で選択肢があまり無かったのでエアカナダで渡航しました。直行便で成田国際空港発バンクーバー国際空港着でした。成田空港のカウンターでのチェックイン時は比較的空いており、窓口で席の変更もして頂けました。

チェックインカウンターで確認された事項

・カナダ入国時に審査官に見せる必要書類、Arrive CANは持っているか

・14日間の自主隔離におけるルールは理解しているか

・当日の体調

・大学からの入学許可証の提示

ただし、こちらでははあくまで確認といった様子でそこまで厳しくありませんでした。出入国時に書類をスムーズに提示できるようファイルにまとめていったのが助かりました。搭乗前のセキュリティでのチェックがいつもより厳しかったです。

機内での様子

・可能な限り間隔を開けて座るよう指示があった

・ビザ発行が再開してすぐの渡航だったのと他のエアラインが運航縮小をしていたので、思っていたよりも乗客は多かった

・機内食が簡易化されており、飲料は基本ボトルのまま提供、客室乗務員はマスク等に加え防護服のようなエプロンを着用していた

・搭乗時に感染対策グッズの入ったアメニティセットをもらった(水、マスク、軽食、除菌ジェル、イヤホン)

いつもより人が少なかったとは言え、間隔をあけてほぼ全ての座席が満席でした。基本的に乗客のマスクの着用は徹底されていたので皆きちんと守っていた印象です。搭乗時に自分の座席の周りを除菌するのに除菌ウェットティッシュが役立ちました。離着陸時の大幅な遅延は無く、予定より40分程早く到着しました。

到着後の様子

到着後の空港はガラガラで、一部封鎖等されていたのでいつもより入国ゲートまで少し距離がありました。税関でArrive CANのコードの提示と事前にマシーンで発行した税関申告書を見せました。イミグレーションで提出が必要な書類を持っているかの確認だけされ待ち時間はほぼ皆無でした。その後イミグレーションへと行くよう指示があり、荷物は入り口に置いて入室しました(貴重品以外置いていくように指示されるので、万が一に備えガードマンに見守っておいてもらえるようお願いしました)。

イミグレーションでは20分程待ち、間隔を開けて座るよう指示がありました。隔離ルールの再確認、Arrive CANのコードの提示、DLIリスト、入学許可証、Supporting Letterの提出を求められました。入国審査自体は特に厳しく無く、どちらかというと入国者がきちんと隔離ルールを理解しているかの方が確認されました。

入国後の流れと隔離中の様子

事前に手配しておいた隔離先の大家さんに空港まで車で迎えに来てもらいました。Uberだと$40程かかる距離でしたが、荷物がとにかく多かったのと不要な接触を避けたかったので、同額を支払いお迎えに来て頂きました。日本程公共交通機関がポピュラーでは無いので、初めてカナダに渡航される場合、最初はUber等の方が安心かもしれません。隔離先に到着後、翌日に隔離期間の確認の電話がかかってきて、隔離先で不便なことは無いか、体調は大丈夫か、食料などはきちんと手に入るかなどを確認されました。翌週にまたかけると言われましたが結局最終日前日までかかってきませんでした。隔離先では大家さんに食料品の買い物代行をお願いして、基本的には自炊でした。以下に注意した点等をまとめます。

・隔離先及び隔離後の住居は自分で手配しました。Roomies, KijijiやJP Canada等の掲示板を参考にしました。隔離先は2週間で$580程(食費$50+a)でしたが、当初候補に入れていたホームステイは$700、ホテルは$800程でした。自炊が苦で無い場合オンラインスーパー等で食料を調達されて自分で料理されると節約もできて健康にも良いと思いました。

・隔離中は全く外に出られなかったので室内での軽い運動や料理をして気をまぎらわせていました。

・インスタントスープ等あると良いかもしれません。

・BC MSPとSINは着いて初日に申し込みました。

・SIMは日本から「けーたい屋」さん経由でLucky MobileのSIM開通手続きをして行きました。Arrive CANの手続き等に必要なので契約していく事をおすすめします。

・隔離中の食料調達ですが、私の隔離していたWest Vancouverにはあまり選択肢が無かったので事前に調べておくと良いかもしれません。

・ジェットラグに加えずっと室内にいるので時間感覚をきちんと保つのが大変でした。

・隔離期間中に大学のオリエンテーション等があったので、新学期開始前にきちんと準備が出来ました。私の大学では今学期はずっとオンラインでの開講になります。

まとめ

現在は新たなルールも追加されたのでAさんの隔離された当時の様子とは変わってくるかもしれませんが、全体的な流れとして参考にしていただければ幸いです。普段とは違った条件下での渡航、不安な気持ちの方も多いと思いますが事前にしっかり情報収集をして準備をしておけば何か起きても安心ですね。

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