スタートアップビザとは、
・カナダ国内で新たな雇用の機会を生み出す
・革新的で世界規模に競争しうる
ことを目的とされた、ビジネスを構築するスキルと可能性を備えた移民起業家を対象としたプログラムで、2013年にPilot Programとして導入し、2018年3月から正式プログラムとなりました。
※このカテゴリーでは、他の投資ビザの様な多額の資産を準備・証明する必要がなく、実質ビジネスの準備、運営にかかる費用だけで申請可能となります。
そして条件をクリアすると永住権の取得が可能です。
では、このビザを申請するにあったて、どのような要件を満たさないと申請できないのかを見ていきましょう!
スタートアップビザの申請条件
スタートアップビザの申請条件は、
- ビジネスを保有している(新しい会社設立)
- カナダ政府指定の支援機関からサポートを約束する “Letter of Support” を取得している
- 中級レベルの言語スコア
- 会社維持・家族の生活維持のための必要資金
となっています。
1.ビジネスを保有している
これに関して、カナダで新しく始めるビジネスが下記を満たす必要があります。
- 申請者各自が法人の全株式に付された議決権の10%以上を保有していること
(5名まで所有者として申請可能) - 申請者と助成を受ける機関全体で、法人の全株式に付された総議決権の50%以上を保有していること
また永住権取得時に、カナダ国内でビジネスの事業運営の主要な部分がされており、カナダで法人化されていること、という条件もあります。
MK VISA consultingではカナダでの法人登録もお手伝いいたします。
2.”Letter of Support” を取得している
カナダ政府指定の支援機関から助成を受けれる事を証明する為のサポートレターを取得する必要があります。
あくまでカナダ経済に貢献することが期待されるビジネスに対するビザプログラムなので、カナダでビジネスをするためのプランを準備し、政府指定の支援機関へ送付します。
このカナダ政府指定の支援機関と合意がなされると、助成を受けれる事を証明する為のサポートレター”Letter of Support” を取得することができます。
事業マネージメント経験は、有利な要素ですが、必須条件とはされていません。
申請者のバックグラウンド例:
- 会社経営、管理職
- 医者、クリニック経営
- エンジニア:コンピューターテクノロジー、バイオテクノロジー
- 市場開発、マーケティング
- その他プロフェッショナル専門分野
※ビジネスプランについて、専門の提携会社に依頼し作成を行います。
画期的なビジネスプランがある場合でも、大まかなビジョンがある場合でも、ご相談ください。十分な職歴をお持ちでない場合でも学歴で申請できる可能性があります。
申請者様の状況によってビジネスのご提案が可能です。
3.中級レベルの言語スコア
カナダ国内でのビジネスなので、英語、フランス語、または両方の言語でコミュニケーションを取る必要があります。
そのため、申請者(複数申請される場合は全員)は、
英語ではCELPIPかIELTS、フランス語ではTEFかTCFで、全てのスキルでベンチマーク(CLB)5以上のスコアを取得している事が条件となります。
※全てのスキルとはspeaking、reading、listening、writingの4技能のこと
最低でも下記のスコアが必要になります。
Speaking | Reading | Listening | Writing | |
---|---|---|---|---|
CELPIP | 5 | 5 | 5 | 5 |
IELTS | 5.0 | 4.0 | 5.0 | 5.0 |
TEF | 225 | 150 | 180 | 225 |
TCF | 6 | 375-405 | 369-397 | 6 |
4.会社維持・家族の生活維持のための必要資金
このスタートアップビザではカナダ政府は財政的支援を提供していません。
そのため、申請の際にカナダ到着後に自分と扶養家族を養うための資金があることを証明する必要があります。
必要な金額は、家族の人数によって異なり、毎年変更されています。
2023年時点での資金例:
家族の人数 | 必要資金 (カナダドル) |
---|---|
1 | $13,310 |
2 | $16,570 |
3 | $20,371 |
4 | $24,733 |
スタートアップビザプログラムの特徴
次はスタートアップビザの特徴を見ていきます!
まず、同伴する家族について、
申請者、配偶者または内縁関係のパートナー、そして扶養する子ども(未婚)については、一緒にビザ認可されます。
未就学児のお子様は就学許可証を申請することによってカナダ市民権保持者と同条件で学校に入学することもできます。
また、配偶者または内縁関係者がカナダ滞在中に働くことを希望する場合、オープンワークパーミットを申請することもできます。
次に、就労許可について、
申請者は永住権申請前に短期就労許可を申請することも可能です。
しかし、申請にはカナダ政府指定の支援機関から申請者に対して発行する本人の同意を確認する誓約書(Commitment Certificate)とサポートレター(Letter of Support)が必要のため、スタートアップビザの準備と並行しての申請となります。
※このCommitment Certificateは発行日から 6 か月間有効です。短期就労許可を申請するかどうかにかかわらず、有効期限が切れる前に永住権申請書を提出する必要があります。
就労許可証のため、どこの企業でも働けるというオープンワークパーミットではありませんが、就労する州や都市はケベック州以外であればどこでも可能です。
そして就労許可証は1年間のみ有効となっています。
Your work permit will only be valid for one year to allow you to begin working in Canada while your application for permanent residence (APR) is being processed.
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/immigrate-canada/start-visa/work-permits.html
永住権取得までの流れ
このビザの申請は大まかにこのような流れになります。
ご経歴審査、ビジネスプランご相談
↓
弊社の書類審査、ご契約
↓
支援機関の審査、ご契約
↓
Letter of Support 認可
↓
支援機関とのビジネスオンライントレーニング
(月1回程度)
↓
就労ビザ・永住権申請
↓
ビジネス準備
↓
就労ビザ承認
↓
カナダ永住権
まとめ
スタートアップビザは、ビジネスの運営意欲を示せばビジネス成否に関わらず永住権取得が可能となります。
ビジネスプランの提出からカナダ国内での短期就労許可までの期間は約4ヶ月、そこから永住権取得までの期間は約 12~20ヶ月と比較的早く永住権を取得することが可能ですが、ビジネスプランの作成など事前準備も多いことは間違いありません。
就労ビザ取得後に、カナダで事業準備を始められてもいいですし、就労ビザは使わず、永住権がおりるのを待ってからカナダへご渡航することも可能です。
少しややこしいビザにはなりますが、しっかりとサポートしますので、スタートアップビザをご検討中の方、弊社手数料についてなどwebformよりお問い合わせください。
Immigrate with a start-up visa: About the process
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/immigrate-canada/start-visa/about.html
MK VISA consulting
カナダ政府公認移民コンサルタント
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