2021/02/13 Canadian Experience ClassのCRSスコア75点抽選の大事件を受けて、テストを受験する方が増えたのではないでしょうか。
職歴、学歴でCRSスコアを伸ばそうとすると時間がかかり、ジョブオファーには雇用主のサポートが必要になります。
もし海外の学歴があれば、カナダの学歴だとどれくらいか査定してもらう(ECA)ことも可能です。
しかしながら、一番簡単にCRSスコアを伸ばせるのが、語学力となります。
カナダで永住権を取得するためには英語力の証明が必要になります。そこで今回は証明に使われるテストIELTS(ジェネラル)、CELPIPを比較してみました。
それぞれに特徴がある為、慣れて高得点を狙う必要があります。
スコアについて
• スコアの有効期間
スコアは2年間のみ有効です。
• 移民申請に必要なスコア
Federal Skilled Worker Programで申請を行う場合
→ CLBスコア(カナダで語学能力を示す指標)で7以上が最低必要
Canadian experience classで申請を行う場合、
→NOC(職業やキャリアの区分)0or AでCLB7
NOCBでCLB5が必要
となります。
CLB7とはIELTSで6.0、CELPIPで7.0です。
(下記換算表参考)
それではそれぞれのテスト概要について違いを見ていきましょう。
IELTS/CELPIP概要
IELTS | CELPIP | |
運営元 | イギリス (British Council) | カナダ (UBC) |
受験できる国 | 日本を含む世界 140ヶ国 | カナダ、米国など (日本は含まれない) |
受験方法 | 筆記 (リスニング、リーディング、ライティング) + 対人でのスピーキング ※2019年よりIELTSもスピーキング以外は コンピュター上での実施が可能 | リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング 全てコンピュターにて実施 |
受験における制限 | 空席があれば毎週でも 受験が可能 | 一度受験すると、次回受験まで30日以上空ける必要がある |
スコア | 9点満点 | 12点満点 |
受験料 | CAD$300程度 | CAD$280 |
各セクション別の違いは以下になります
IELTS | CELPIP | |
リスニング | 30分 各国のアクセント 主にイギリス英語 | 47-55分 主にカナダ英語 |
リーディング | 60分 | 55−60分 |
ライティング | 60分 Part1:150文字以上 Part2:250文字以上 コンピュターベースであれば文字数カウント機能有 | 53分 Part1:150〜200字 Part2:150〜200字 文字数カウントおよび スペルチェック機能有 |
スピーキング | 11−14分 | 15−20分 |
どちらがオススメかというのは好みの問題も大きいのではないでしょうか。
IELTS/CELPIPの特徴
どちらも受験したスタッフの経験から以下、参考までに特徴をまとめてみました。
IELTS
- イギリス英語に慣れていない人は特にリスニングなど聞き取りづらい可能性。カナダ英語では馴染みのない言い回しが多数。
- 過去問が多く出回っているので対策がしやすい。また大学留学受験等でIELTSの試験を何度も受験している人は慣れているので、その点も有利。
- IELTSジェネラルとアカデミックとの違いは、ReadingとWritingセクションの違いのみ。
- タイピングが苦手、また対人でのスピーキングテストを好む人はこちらの方がおすすめ。
CELPIP
- 北米英語に慣れている人は聞き取りやすい。(TVニュースと同じレベル)
- タイピングが得意な人はライティングが進めやすい。ブラインドタッチができなくても、時間は十分にある。
- スピーキングがマイクに話しかけなければならないため、慣れるのにやや練習が必要。問題数が多いので、対策が必要。
- 終わった人から次のセクションへ進むため、センターによっては周りの音が気になる。(センターによって耳栓が用意されていることもあります)
- 日本ではまだ受験できないところが難点
- CELPIP公式ページから無料練習問題、予想問題を購入できる。
CLBの換算表
IELTS
CLB | L | R | W | S |
10 | 8.5 | 8.0 | 7.5 | 7.5 |
9 | 8.0 | 7.0 | 7.0 | 7.0 |
8 | 7.5 | 6.5 | 6.5 | 6.5 |
7 | 6.0 | 6.0 | 6.0 | 6.0 |
6 | 5.5 | 5.0 | 5.5 | 5.5 |
CELPIP
CLB | L | R | W | S |
10 | 10 | 10 | 10 | 10 |
9 | 9 | 9 | 9 | 9 |
8 | 8 | 8 | 8 | 8 |
7 | 7 | 7 | 7 | 7 |
6 | 6 | 6 | 6 | 6 |
コンサルタントのライセンス試験の為に、各テスト3回ほどづつ受験しましたが、CELPIPのSpeakingだけ、何度チャレンジしてもCLB7以上取れませんでした。
日本人には、IELTSの対面Speakingの方が向いていると思います。
Writingにおいては、CELPIPの方が、スペルチェック機能もあり、パソコン入力の方がかなり楽でした。
Readingは、全て4択なので、CELPIPの方が点数取りやすかったです。
IELTS/CLB | CELPIP/CLB | |
Lestening | 10 | 10 |
Reading | 8 | 10 |
Writing | 6 | 8 |
Speaking | 10 | 7 |
以上、IELTSとCELPIPを比較してみました。
IELTS/CELPIPレッスンも行なっていますので、MK Visa Consultingホームページお問い合わせ欄よりお気軽にお問い合せください。