【Express Entry完全申請ガイド】

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エクスプレスエントリーとは、カナダが定めるスキルドワーカーが対象の永住権申請システムです。
約2週間に1回のペースで抽選(ドローイング)が行われ、ポイントが高い申請者から順に次のステップへと進みます。

スキルドワーカーを対象としているだけあって、カナダ経済に必要な人材を確保する目的のため、職種や職歴によってポイントが違ったり、働き盛りの年齢であることや学歴がある、語学力が高い、などによっても高いポイントを獲得できる可能性が上がります。

今回はそのエクスプレスエントリーの申請ガイド完全版です!


エクスプレスエントリーの申請必要書類について

Express Entry申請の流れは、

Express Entryを登録

足切りスコアをクリア

ITA(招待状)を受け取る

本申請に進む

Express Entry登録時のスコアは、あくまでも自己申告なので、本申請時には裏付け証拠としての書類をすべてアップロードしていきます。
やっとITAが来たのに、自己申告の点数が足切りの点数よりも低い場合など、却下となるのでご注意ください。

主なExpress Entry却下の理由

Express Entryの申請でよくある却下理由は、

  • 抽選で選ばれた回のCRS足切りスコアを満たしていない。
    (自分の計算と実際の点数が違っても、足切りスコアを満たしていたらOK)
  • プログラム要件(Federal Skilled Worker, Canadian Experience Class, Federal Skilled Trade)を満たしていない。
  • 書類の不備
    (WESをIRCC用で査定されてない、正式に英翻訳されていない、必要書類のアップロードミスなど)
  • 職種のjob dutiesを満たしていない
  • 雇用証明書/ ジョブオファーに必要事項が載っていない
  • 時給がその職業の中央値よりも低すぎる

※WES(World Education Services)とは、大学卒業を審査・認定する機関で、海外の学歴は、査定がないとスコア加点とならない為、ほとんどの申請者がWESへ卒業証明書と成績証明書を送ります。

ITAを2021年6月29日以降に受け取った場合は、60日以内に永住権の申請を提出する必要があります。
60日とはあっという間に過ぎていくので、逆算しての準備が必要です。

アプリケーションは、全部揃っているかを審査前に評価されます。アプリケーションが不完全な場合は、却下され申請料金は返金されます。
申請が不完全であるとして却下された場合、Express Entryプロフィールを再登録し、また次回の抽選で選ばれるのを待つ必要があります。


申請書類チェックリスト

申請者のExpress Entryプロフィールに応じて、必要書類のリストが違います。
ご自身のリストにある書類を集めてアップロードしていきます。

書類が英語もしくはフランス語以外の言語である場合、公認翻訳者による翻訳が必要です。
ご自分や友達に翻訳してもらったものなどは受け付けられません。

基本的な必要書類

  • パスポート/ビザ
  • 健康診断
  • 警察証明
  • 学歴証明
  • 職歴証明
    (職務経歴書、ジョブオファーレター、Letter of Employmentレター、T4、NOAなど)
  • 写真
  • 言語スコア証明

    ※婚姻状況(結婚、離婚)、名前の変更、パートナーの追加、お子様有無、州ノミネーション、資格等でまた他の書類の提出もあります。

この中で特に注意が必要なものを確認していきましょう。


① 健康診断

健康診断は本申請に進んでからしか受けれませんよね?

健康診断は、前もって受ける必要があり、本申請時に有効でなければなりません。
また、取得から1年間有効なので本申請までに受けておくことでスムーズに申請を進められます。

IRCCのPanel Physicianから健康診断を受けれるクリニックを予約し、届いた結果(eMedical Information sheet)をアップロードします。


② 警察証明書

ワーキングホリデーでカナダにきてワークビザをもらって2年経つタイミングでExpress Entryを申請しようと考えています。カナダの警察証明書は取得すべきですか?

Express Entryシステムは、申請者の個人情報を元に必要な警察証明書のアップロードフィールドも作成します。
ただし、申請者に追加の警察証明書を要求することは、オフィサー次第です。

  • 申請者の現在の居住国については、本申請の6か月以内に警察証明書が発行されている必要があります。
  • 申請者が居住していない国の場合、申請者が最後にその国に6か月以上連続して滞在した後に警察証明書が発行されている必要があります。
  • 上記の要件を満たす警察証明書は、有効期限が過ぎていても受け入れることができます。
  • 過去10年間また18歳以降で連続して6ヶ月以上いた国の警察証明が必要。(カナダは除く)
  • 警察の証明書は、警察証明書原本をカラーでスキャンしたもの

これらのことから、現在カナダに住んでいる場合はカナダの警察証明は不要で、一時帰国としても日本に6ヶ月以上滞在していなければ、前もって取得した警察証明は有効となります。
しかし本申請に合わせて、なるべく最新のものをとっておいた方がいいでしょう。

どうしても警察証明が間に合わない場合:

  • 警察の証明書を要求したことの証明
  • 説明レター(受け入れを保証するものではありません)

原本が手元に届いたら、IRCC webformから追加書類として提出します。


③ 就労経験の証明:Express Entryの職歴としてポイント加算された職歴のみ必要

日本で働いていた会社に問い合わせたところ、就労証明のフォーマットがないと言われました。

  • 雇用主からのレター

会社のレターヘッドに印刷された公式文書である必要があります。
・申請者の名前
・会社の連絡先情報(住所、電話番号、電子メールアドレス)
・会社の直属の上司または人事担当者の名前、役職、署名
上記が含まれたレターであることが必要。

会社での雇用中のすべての役職を示し、次の詳細を含める必要があります。
・役職
・職務と責任
・職務状(現在の仕事の場合)
・会社で働いた日付
・週あたりの労働時間数
・年俸と福利厚生

  • 申請者が自営業の場合、定款またはその他の事業所有の証拠、自営業の収入の証拠、および支払いの詳細とともに提供されるサービスを示す第三者からの文書(自己申告の主な義務またはアフィダビットは受け入れられません)、自営業の仕事の経験の証明が必要です。

雇用主からの手紙に関しては、フォーマットがない会社が多いようです。
上記を満たした証明書が会社から発行されていれば、特に決まったフォーマットでなくても大丈夫です。

カナダでの就労経験の場合:

  • T4
  • Notices of assesment(CRA)
  • 給料明細

こちらの書類で証明可能です。この3つは取得に時間はかかりませんが、しっかりと事前に用意しておきましょう。


④ 学歴の証明

日本の短大を卒業しているのですが、ポイントに含まれるのでしょうか?

  • 学歴のCRSポイントを受け取るには、申請者は次のいずれかを行う必要があります。
    ①カナダのプログラムの修了証明
    教育資格評価(ECA)を取得し、申請書にECA参照番号と卒業証明とともに提出
  • カナダ学歴必要書類:
    証明書、卒業証書、または学位、トランスクリプト

ECAでは、カナダ国外の学校をカナダではどの学歴に相当するかを査定します。いくつかあるECAの中でよく利用されているのがWES(エクスプレスエントリーの申請必要書類についてで記載)です。
日本の四年生大学を卒業している場合、ほとんどカナダでも同等の学歴として発行されていますが、短大、専門学校などの場合はCredentialとして認められない事例がいくつかありました。

どの査定期間が通りやすいなどもありますので、是非ご相談ください。


⑤ 雇用主からのジョブオファー

ジョブオファーをもらっているのですが、これもポイント加算されますよね?

ジョブオファーは、雇用主から手紙で一筆書いてもらっているだけでは、加算対象にはなりません。大体の場合、LMIAの就労ビザがある人が対象となります。

  • ジョブオファーレター

会社のレターヘッドに印刷された公式文書である必要があります。
・申請者の名前
・会社の連絡先情報(住所、電話番号、電子メールアドレス)
・申請者が提案する直属の上司または人事担当者の名前、役職、署名
上記が含まれたレターであることが必要

会社での雇用中のすべての役職を示し、次の詳細を含める必要があります。
・開始予定日
永住ビザの発行後少なくとも1年間、申請者が継続的な有給でフルタイムの仕事に雇用される約束
・役職
・義務および責任
・現在の仕事のステータス(現在の仕事の場合)
・1週間の労働時間数
・年俸と福利厚生

ジョブオファーに関連する(LMIA)がある場合、LMIA番号が必要。

必要事項の明記がないと却下になるため、コンサルタントによる下書きや添削も行なっています。
ぜひ代理申請をご利用ください。


⑥ 資金の証明

申請者が低所得カットオフ(LICO)を満たしているかどうか、家族の人数によって決まります。

  • 銀行からのレター

この証明には、銀行からの正式なレターを提出する必要があります。
・申請者の名前
・金融機関の連絡先情報(住所、電話番号、電子メールアドレス)
・口座番号
・各口座が開設された日付
・各アカウントの現在の残高と過去6か月間の平均残高

Express Entryの中でもFederal Skilled Worker ProgramとFederal Skilled Trades Programのカテゴリーで申請する人のみ必要で、Canadian Experience Classで申請する人やカナダで働いていて、ジョブオファーがある(FSW, FST)人はこの資金の証明は不必要です。


まとめ

以上、Express Entry本申請必要書類と質問が多い箇所の解説でした。

正式な書類を揃えていくのは時間がかかるし大変ですよね。
Express Entryで永住権を申請する計画の方は、事前にしっかりと調べておきましょう。
また、ご自分でExpress Entry登録されてから、書類チェックだけのお問い合わせも頂くのですが、書類チェックだけの場合でもフル代行サービスのご料金となります。

ちなみに、Express Entryの審査時間は、2-9ヶ月ほどと、提出した時期によって差があります。

Express Entryでの永住権の代理申請ご希望の方は、Webformよりお問い合わせください。


MK VISA consulting
カナダ政府公認移民コンサルタント

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