永住権を目指して移住!ユーコンでの仕事探しってどれくらい大変?

  • 投稿の最終変更日:2020-10-15
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カナダの永住権が比較的取りやすい州ということで、弊社にもユーコンノミニーのお問い合わせが非常に増えております。Twitter、ネットの情報は、バンクーバーやトロントなどの就職、永住権情報はたくさんあるのですが、ユーコンのタイムリーな情報が圧倒的に少ないと聞いています。

そこで、現在ユーコンのホワイトホースでビジネスをされて、ユーコンの情報をウェブサイトで発信されている、杉江さんにインタビューさせて頂きました。


→まずは、自己紹介お願いします。

杉江好平と申します。カナダに初めて来たのは2006年3月、大学卒業後にワーキングホリデービザで渡加したのが最初です。そこからの一年間は半年バンクーバー、残りの半年をウィスラーで過ごした後帰国し、帰国直後から再びカナダへ渡る2013年までは、外資系スポーツメーカーの営業職として7年ほど勤めました。2013年以降ビクトリア、カルガリーを経て2015年からはユーコン準州のホワイトホースに住んでいます。現地では日本での経験を活かしアウトドア用品やオーロラ鑑賞用防寒着のレンタル店を経営しています。

それと並行して、ユーコン準州への移住などを始めとした長期滞在希望者に向けてユーコンなびというサイトも運営しています。ユーコン準州は失業率の低さや生活環境の良さなどからカナダ国内からも移住者が増えている一方、永住権取得目的の外国人移住希望者も非常に増えており、とても勢いのある場所だと思っています。ただそれに伴う現地の情報は極めて少ないなと感じていたことがきっかけで、実際現地に住む自分たちの経験やタイムリーな情報を少しでもシェアすることができればと思いユーコンなびを作りました。

→2015年からホワイトホースに住まれているのですね?長いですね。やはり、冬は寒いのでしょうか?

冬はもちろん寒いです。ただ寒さは慣れてくる部分があるかと思いますし、バンクーバーもそうだと思いますが建物内や車内、家の中は基本的に暖かいので寒さで困ったという経験はあまり記憶にありません。それよりも個人的には冬の日照時間の短さはあまり好きではありません。少し極端な例になってしまうかもしれませんが、オフィスワークとして朝10時に出社して夕方5時に帰宅するとしたら、全く太陽を見ずに1日を終えることもあります。そういう日が続くと少し滅入ってしまうこともあります。

→実際、ワーホリで永住権目指しての就職活動は、難しいですか?

実際永住権となると雇用主との相性やタイミングなど運や縁が絡んでくることも多いにあるので一概には言えませんが、職種を問わないのであればユーコンでの就職活動は比較的簡単だと個人的には思います。なぜなら雇う側にとってもそれほど多くの選択肢があるわけではないからです。他の候補者との比較もあまり無く、自分自身その仕事に対してコミット出来る部分をしっかり伝える事ができれば、ユーコンでの仕事探しは簡単だと僕自身は思います。

もうひとつユーコンで就職活動するのにアドバイスできるとすれば、時期には気をつけた方がいいと思います。ユーコンは日本人にはオーロラで多少知られている部分がありますが、州全体の観光産業の9割以上は6月から9月ごろまでの夏の時期に賄われています。この時期はアメリカを中心にヨーロッパなどから約30万人の観光客がユーコンを訪れますが、それに伴い雇用市場も活発になります。つまり夏シーズンに向けて働き手を探す4-6月ごろがユーコンの雇用市場がピークとなるのでそれだけ選択肢が増えると言うことです。

→ユーコンは、永住へのハードルは低いが、仕事がないというような内容のブログを信じている人が多いようですが、現状を教えて頂けますか?

現在はコロナ禍ということもあり特にサービス業や観光業に関しては影響が出ていますが、ここ最近は求人欄の投稿も一時期(4月、5月あたり)よりは増えてきたように感じます。(コロナ以前に)ユーコンで仕事がない、と言われているとしたら僕自身の体感としては「日本語を活かせる仕事が極めて少ない」という事なのではないかと思います。州全体の人口が少なく(州都ホワイトホースで3万人ほど)日本人も少ないため、バンクーバーなどでよく使われているような日本語掲示板などによる求人情報だけを頼りにしてしまうと、仕事がないと感じてしまうのかも知れません。

→就職活動は、Indeedのようなサイトで見つけられますか?実際に店舗にレジュメを持って行くほうがいいでしょうか?

Indeedで探すこともできますがユーコンでよく使われているのはYuWINと言う求人サイトです。実際に求人情報の出ている店舗やオフィスに足を運んだ方がいいかどうかは雇用主によって異なるので一概には言えませんが、もし直接レジュメを受け付けているところであれば間違いなく直接行くことをお勧めします。そして可能であればやはり現地で就職活動をすることを強くお勧めします。ユーコンはノミニー目的で移住してくる人も少なくなく、レジュメを送るにしても、直接手渡すにしても、すぐに会って話ができる環境にあるということは就職活動するにあたって非常に有利に働くと思います。

ユーコンはとても僻地にあるので現地に行くということをリスクと捉えてしまうことも理解はできますが、永住権取得ということを踏まえて考えた場合、それでもリスクと捉えるか、チャンスと捉えて前向きに臨むかはその人次第だと思います。

→コロナのビジネスや仕事への影響はどのような感じですか?

僕自身メインで携わっている観光業界については、やはり3月の国境・州境の閉鎖以降かなり苦しい状況が続いています。7月よりBC、NWT、NB間の移動においては隔離期間なしでの往来が可能になりましたが、それでも通常の夏シーズンの賑わいには程遠く、夏シーズンの観光客の数は例年の3%ほどに落ち込んでいます。先ほど日本語を活かせる仕事が極めて少ないと話しましたが、その少ない中の一つに冬シーズンのオーロラガイドの仕事がありますが、日本からの観光客が見込めない現状を考えると、就職活動という点においても非常に厳しい状況と言えます。

→永住権を見据えての仕事を見つけるにあたって、日本人が他の国の求職者との競争に勝てないと言う話を聞くのですが、どうですか?英語能力の問題でしょうか?

僕は日本人が日本で受けることができる教育のレベルを考えると英語力に関しては全く問題ではないと考えています。日本人は英語力がないのではなく、外国人に慣れていないだけです。そう考えると日本人が競争力に欠けている理由として考えられるのは日本人の気質だと思っています。

一概には言えませんが例えば日本人はたった一つのできないことを申し訳なさそうにする事に対して、外国人はたった一つのできることをアピールすることが得意な人が多い印象です。日本では空気を読んだり謙遜したりするという環境なのでそれで問題ありませんし、そのような状況でも周囲が自分のいいところを探してくれようとします。しかし海外ではそれでは伝わらないことも多く、競争が必要な場面においては損をしている部分があるのではと思います。もちろん長期で時間をかけて関係を築くことができる環境であれば、そう言った職場でも問題ないのかもしれませんが、やはり永住権の取得が主な目的となると、ビザの期限等を鑑みてもどうしても短期間勝負にならざるを得えません。特にチェーン店など不特定多数の人が働く環境においては、そういった短期間では日本人の良さは埋もれてしまいがちになってしまうという部分から、日本人が競争に弱いと言われてしまうのではないかと思います。

ただユーコンでは個人経営のお店も比較的人材確保のためにノミニーサポートをしているところは多く、個人的には日本人はこういったオーナーとの距離が近い職場でサポートを受けている人が多い印象です。まだまだノミニー自体の制度を知らないオーナーがいるのも事実ですが、しっかりと働く姿を見せることができれば、店内での競争や申請待ちのラインもなくスムーズにサポートが決まるパターンも多いのではないかと思います。実際ユーコンノミニーをサポートしているオーナーや採用担当者の中には日本人は勤勉で働き者だという良いイメージが定着している人が一定数いるのも事実なので、サービス業の中でも日本人が多く働いているホテルチェーンなどもあると聞きます。

→また、最近、ユーコンのカレッジ、大学に行かれてから永住権をお考えのお客様も増えているのですが、学校に行かれて、ポスグラを持っていたら、就職も比較的簡単でしょうか?通学中にオフキャンパスでの就労で、就職先を見つけて、そのまま卒業後もポスグラで働くというパターンは多いですかね?

僕自身はユーコンで学生をしていないのでユーコン大学での実際の就職状況は分かり兼ねます。ただディプロマを取得できるプログラムなど2年以上のポスグラを申請できるプログラム修了者は、先ほどの日本人の競争力の話にも繋がりますが、時間をかけて戦うことができるようになるので非常に有利になると思います。また学んだプログラムが仕事に直結するような内容の場合(料理や幼児教育関連など)はオフキャンパスでも同じ分野での仕事を探しやすく卒業後に同じ職場、または職種で永住権申請をしたという話も聞いたことがあります。ユーコン大学はユーコン準州内で唯一の高等教育機関ということもあり地元ではよく知られているので雇用側からすると安心感もあるのではないかと思います。

これはユーコンに限った話ではありませんがカナダでは年齢に関係なく何歳からでもチャレンジできる土壌があるので大人になってからカナダで学校に通いキャリアチェンジをして永住権を取得する、ということが叶うところもカナダのいいところだと感じています。

確かにユーコンという場所は、新たなスタートとして一歩踏み出すためにはイマイチ情報が少なく“本当に大丈夫だろうか”と疑心暗鬼になってしまうこともあるかも知れませんが、この不安に対しては間違いなく大丈夫だと言えます。ユーコンには永住権取得に向けて頑張ることができる環境は整っています。この記事を目にした人とユーコンでお会いできる日が来るのを楽しみにしています。