ワーホリに切り替え?フラッグポールとは?

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カナダ国内にすでにいる場合、アメリカ国境に行ってワーホリビザに切り替えるんだよ!

というお話は聞いたことがあると思うのですが、これがどういう事なのかを説明いたします。

ビザ切替のために国境へ行き、カナダから出国→すぐに再入国することを

【フラッグポール(Flag pole)】

と呼んでいます。


どんな場合にフラッグポールする必要がある?

国内申請学生ビザ、学生ビザ延長、ビジター延長などした場合は、カナダのご住所にビザが郵送されます。
これらはカナダ国内でビザ申請可能なカテゴリーです。

日本から学生ビザを申請してカナダに入国する場合は、POEレター(入国許可証のPDF)を持って、空港の移民局での審査後、正式なビザ(study permit, work permit)を発行してもらいます。

しかし、カナダにいながら

  • 国外申請学生ビザ
  • ビジターからの就労ビザ(※コロナで例外あり)
  • ワーホリなど

を申請した場合は、POEレター(PDF)がオンラインアカウントに届くので、それを移民局に持って行き、正式なビザを発行してもらう必要があります。

バンクーバーから一番近いアメリカとの国境が、

ポイントロバーツ(Point Roberts)
または
ピースアーチ(Peace Arch)

になります。

※就労ビザ(LMIAで雇用主が決まっている場合、ポスグラ、配偶者就労ビザ)への切り替えはオンラインでも申請できます。しかし国境での切り替えの方が早いという理由で、フラッグポールする人もいるのですが、これはオススメしません。移民局もお勧めしていません。

LMIAワーク申請の前にビジターなどの期間がある場合、不法就労などを疑われる事が多く、携帯を調べられたり、雇用主に電話されたり、申請書類の情報が少しでも違っているとたくさん質問されるなど審査が厳しい様です。
オンライン申請であれば、追加書類を求められても30日程度準備する時間がありますが、国境での審査だと、手元に完璧な書類を用意しなければならず、そこで間違えてしまうと、持っているビザを取り上げられたり、「〇日以内にカナダから帰国してください」という最悪の事態になってしまうことがあります。

オフィサーによっては、ポスグラ、配偶者就労ビザなどは「オンラインで申請してください」という人もいるので、そのような場合は、すみやかにカナダに戻ってきて、オンラインで申請しましょう。

しかし、ワーホリのフラッグポールの場合は、必要なのでスムーズに行くケースが多いです。

コロナ期間中は、アメリカ国境が閉まっていたので、移民局の特別措置でWebformでActivateし、郵送で送ってもらうことができたのですが、今現在は終了しています。

You need to maintain legal status in Canada at all times.
If you are in Canada when you receive your POE letter of introduction, you must leave the country and re-enter at any port of entry to activate your work permit.
If you plan to leave and re-enter Canada through the United States, you must meet US immigration requirements.

https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/work-canada/iec/after-apply-next-steps.html

フラッグポールの体験談

2021年12月下旬にフラッグポールしたお客様の体験記がありますので、 ぜひ参考にしてください。

場所

ピースアーチ

方法

自家用車

持ち物
  • PCR判定 (確認されなかったが念の為持参)
  • Arrive CANの登録 (確認されず)
  • 有効な保険 (確認されず)
  • 卒業証明書 (確認されず)
  • POEレター
  • パスポート
  • 現在のビザ
  • 預金証明 (確認されず)

Arrive CANについて、エントリーポイントの指定でピースアーチと検索しても表示されません。
Douglasという名前だそうです。

ステップ
  1. ハイウェイ99をアメリカ側に向かって進んで行くとカナダ、アメリカ国境のゲートにたどり着きます。
    ゲートでオフィサーに『Flag pole』と伝えると、黄色い紙を渡されゲートの先に待機している違うオフィサーのとこまで進むように指示されました。
  2. 次のオフィサーにもフラッグポールの趣旨を伝えるとアメリカ側の施設に進むように指示されます。
    アメリカ側の施設の手前でオフィサーに簡単な質問をされるので正直に答えます。
    私が聞かれた内容は以下です。
    ・所持金(現金)いくらか?(ざっくりで大丈夫だそうです)
    ・自分名義の車か?
    ・大麻や麻薬、アメリカに持ち込んだり税金がかかるものを持っていないか?

    全ての質問に答えるとアメリカ側の施設の前に駐車して、施設内に入るように指示されます。
  3. アメリカ側の施設でI-94Wの手続きをし、手数料を支払います。
    US$で6ドルか8ドルを支払いました。(クレジットOK)
  4. 施設を出るとカナダに戻るように指示されます。
    ここでの戻り方がわからずgoogle mapで検索しながら30分ほどアメリカ国内を運転し、アメリカ、カナダ国境のゲートに戻りました。
  5. ゲートを越えるのに車が結構待っていて1~1時間半ほど待ちました。
    トイレなど全部クローズされていたためフラッグポールに向かう前に全て済ませて置くことをおすすめします。
  6. オフィサーにフラッグポールと伝え指示に従います。
    私の時は現在のビザ(切り替える前)とパスポートを見せるように言われ、自分の車か、違法なものは持ち込んでないか、ビザのPOEレターは持っているかなどを聞かれました。
  7. カナダ側のオフィスに行ってビザを切り替えるように指示されます。建物に入ってビザの切り替えをします。

私は学生ビザからワークビザへの切り替えでしたが、12月中旬のオミクロン株が問題となり始めた頃で毎日ボーダーのルールが変わったりと大変でした。

持ち物やフラッグポールの手順等もコロナの影響で頻繁に変わるため、どのサイトにも詳細に書かれているものはありませんでした。
切り替えの1週間前は不安で寝れない日々が続き疲れましたが、ピースアーチはBC州の中でも大きいボーダーオフィスがあり、オフィサーも慣れているのか、行ってみると意外とスムーズでした。
持ち物も用意できるものは全て用意して行きましたが全てを確認されることはなかったです。

1月中旬にポイントロバーツに徒歩でフラッグポールをしに行った友人と話したところ、友人はUSのオフィスに行く必要はなかったそうです。

コロナの影響で状況も変わるのでオフィサーや場所によって対応が違うのかもしれません。
徒歩での切り替えの場合は、ポイントロバーツで行いましょう。


まとめ

最後に、フラッグポールできた事に満足せず、その場でビザの内容を確認しましょう。

間違えて発行されるケースはかなり多いです!!

  • ビザの期間
  • 個人情報の間違え
  • 働けるビザの場合、その表記になっているか

特にこの3点は絶対にその場で確認してください!!

空港から入国する際も同じですが、発行されたビザに間違えがないか必ず確認してください。
持って帰ってきてしまい郵送での修正も可能ですが、かなり時間がかかります。
もし間違いがある場合は、その場で修正してもらいましょう。


MK VISA consulting
カナダ政府公認移民コンサルタント

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1005-409 Granville St, Vancouver, BC

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